システム開発

信頼UP!WordPressとSparkPostで無料SMTPサーバー①

 

WordPressのインストールが完了した際「新しい WordPress サイト」というタイトルでサイト構築が完了した旨メールが届きますよね。

他にも問い合わせフォーム(ContactForm7など)から問い合わせがあった場合、もちろん自分にもメールが来ますが、問い合わせをした人にも確認メールが送られます。

送信者のメールアドレスは「wordpress@[FQDN]」だったりします。

でもこのメール、ブラウザ版のGmailで確認してみると何やら怪しげな赤い鍵マークがついていたりします。

このメールは ******** で暗号化されませんでした」とはどういうことなのでしょうか・・・。

このようなメールは、Gmailでは迷惑メールボックスに振り分けられてしまう可能性があります。

今回から、この怪しげな赤い鍵マークの解消法を紹介していきます!

(そしてSparkPostの日本語のドキュメントが少ないなーとも思っていたので、自らまとめてみようと思います!)

 

「このメールは暗号化されませんでした」とは

盗聴の危険性

「このメールは暗号化されませんでした」とは、メールデータの内容が暗号化されずに通信されているということです。

つまり通信を傍受されるとそのまま中身を読み取られてしまう恐れがあります。

迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性

それだけではなく、迷惑メールとして振り分けられてしまう可能性があり、せっかく送信したメールも相手に確認してもらえなくなってしまいます。

信用の低下

また、このような怪しい赤い鍵マーク表示のメールを受け取った場合、不審に思う受け取り手もいるかもしれません。

できれば、対策しておきたいところです。

 

手順① SparkPostでサイト用APIkeyを作成

SparkPostアカウントは簡単に作成できますので、メールアドレスを準備して新規登録してみましょう。

ダッシュボードにログイン

SparkPostのダッシュボードにログインするとこのような画面が表示されます。

基本的に無料の料金プランでずっと使い続けることができますので、特に有料のプランに変更する必要はありません。

無料のプランで月間10万通のメールが送れるとのことです。

サイト用のAPIKeyを作成

左のメニューの「Settings」→「API Keys」と進み、サイト用のAPIKeyを作成していきます。

登録しているサイトの一覧が表示されています。

一つも登録しているサイトがない場合は何も表示されません。

早速APIKeyを作成していきたいので、右上のオレンジ色のボタン「Create API Key」を押下します。

「API Key Name」には自分がわかるサイト名などを入力しておきます。

「API Permissions」は「Select」を選択しておきます。

「Send via SMTP」「Templetes Read-only」「Transmissions Read/Write」にチェックを入れておきます。

「Allowed IPs」については未入力でOKです。

ここまでできたら、一番下のオレンジ色のボタン「Create API Key」を押下します。

画面遷移後、作成されたAPIKeyが表示されますので、メモ帳か何かに必ずコピーしてメモをとっておいてください。

このAPIKeyは「You won’t be able to see it again!」と、再度表示することはできないと記載がありますのでご注意ください。

SendingDomains設定

ここまでできたらドメイン設定を進めていきます。

左のメニューの「Settings」→「Sending Domains」と進み、ドメイン設定します。

「Domain Name」には自分のサイトのドメインを入力します。例えばこのサイトの場合、「goodizer.jp」と入力します。

入力できましたら、「Add Domain」ボタンを押下します。

「DNS Settings」情報が確認できるページへ遷移します。

皆さんドメインを取得したサービスがあると思いますが、僕はお名前.comでドメインを取得しました。

今回は、お名前.comを例にとって、説明を進めていきます。

手順② DNS設定:TXTレコードを認証する

お名前.comでTXTレコード設定

お名前.comにログインしたら、

「ドメイン設定」→「ネームサーバーの設定:DNS関連機能の設定」と進み、

設定するドメインを選択して「次へ進む」を押下します。

「DNSレコード設定を利用する」項目の「設定する」ボタンを押下します。

このページに遷移したら前ページのSparkPost画面に表示されていた「DNS Settings」の内容を登録していきます。

まずはレコードTYPEについては「TXT」を選択、ホスト名、VALUEをSparkPostの情報通りに入力します。TTLは特に編集する必要はありません。

状態は有効のまま「追加」ボタンを押下し、ページ最下部の「確認画面へ進む」ボタンを押下します。

確認画面に遷移しますので、内容を確認してよろしければ「設定する」ボタンを押下します。

処理が終わったら、SparkPostの画面に戻りましょう。

SparkPostで「Verify TXT Record」

「Verify TXT Record」というボタンを押下します。

20分程待つと、以下のような表示に切り替わります。

赤いエクスクラメーションマークが緑のチェックマークに変わりました。

ここで、「Status」エリアをご覧ください。

「Pending(保留中)」と表示されています。DNSのチェックが終わっても、ステータスが「Verified(確認済み)」に変わるまでにまたさらに待ち時間が発生します。

さらに20分程待ってページを更新してみましょう。

テータスが「Verified(確認済み)」に変わりました。

ここまでで、SparkPostとDNS関連の設定は終了となります。

次回は、WordPress側から、今回作成したAPIKeyを使ってSMTP設定を進めていきます。

信頼UP!WordPressとSparkPostで無料SMTPサーバー②前回、SparkPostでAPIKeyを作成し、DNS設定をしてTXTレコードを認証しました。今回は、前回の続きの内容で、WordPress側でSMTP設定をする方法をご紹介します。「WP Mail SMTP by WPForm」というプラグインを導入して設定を進めていきます。...